イロトコトノハツミ WS 〜里美散策で色と言葉を集めました〜

こんにちは。
本日4月12日(日)、「常陸太田クレヨンの旅」という絵本の制作にまつわるワークショップを里美地区で行いました。
市内の方、市外からお越しの方、里美に何度も遊びに来ている方、様々な方達がご参加くださいました。
11128190_913550902021061_508188618_n
◎「イロトコトノハツミ」とは?◎
漢字にすると「色と言の葉摘み」つまり、色と言葉にまつわるワークショップです。

里美の春を体感しながら、色を摘みます。
「色を摘む」とは「感覚を摘む」こと。肌や耳で感じた空気、心地を感じ取ります。
感じ取った何かは心の中に採集し、画用紙に「色」として表現します。
様々な感覚、様々な情景を心に思い浮かべながら、色を重ねて自分だけの色を作っていきます。
その色に最後に名前をつけて、ワークショップは完成です。

◎散策開始!◎
午前中は里美をみんなで散策!
植物のことや里美の風景や営みについて説明してくれるのは散策主催者の岡崎さん。
田んぼの準備もはじまっていますね。江払いが終わり、水路に水が流れていました。
水の音に耳を澄ませながら坂道を登り、ふと振り返った時の風景の広がりには圧倒されました。
冬のうちにイノシシに荒らされてしまったのをなんとかせねば、なんて話も出て来て、目の前をイノシシが走っている様子を想像したり。
image5

岡崎さんの田んぼにて・・放っておいた白菜から新たなる芽生えが!!
11093332_913585008684317_333279389_n
白菜が花瓶のようです。参加者一同、見たことないぞ・・とどよめきが。
面白いですね。

珍しい植物を見つけたり、春の訪れを感じさせる植物に出会うたびに植物博士が動きます。
そしてふむふむ、と人が集まってきます。
時間を忘れて散策を楽しみました。
image3

個人的な話ですが、私はシダ植物が大好きです!
恐竜が出現しそうなシダだらけの場所。わくわくぞくぞく。
シダは暗いジメジメしたところに群生するんですね。なんとなく神秘的です。
image2

枯れ葉の中を突き抜けて育った山芋の仲間を発見!(名前、忘れちゃいました)
神秘!!まさに神秘!!
image4
手がパァ♪


◎ワークショップ◎
荒蒔邸に戻り、お昼を食べ、ワークショップ開始!
カフェに遊びに来ていた子供たちも一緒に。
色を作って名前をつけます。
image1

採集した植物たちをテーブルに散らして、観察したり想いを馳せながら、だんだんと夢中になっていきます。
image7

何枚も数を重ねるうち、色鉛筆やクレヨンや油性カラーペンの使い方も変化していきます。
指でクレヨンを伸ばして描いたり、何度も何度も色を重ねたり。
image6

最初のうちはやっぱり、頭が先行して手はなかなか動かないものです。
絵描きの私も、いつもそうなります。
ですが、描いていくうちにだんだんと、手と頭が同じ早さになっていきます。
いつの間にか夢中になって頭は置いていかれることもあります。
手の動きに合わせて何かをひらめくこともあります。そうして色々と工夫していくと、さらに画面が生き生きとしていきます。
下手も上手いも関係ない!それぞれの感性が画面に溢れていく様子は見ていてとっても楽しかったです。

出来上がった作品の一部をご紹介!
image1 image2 image3 image4 image5image1
上左から
「春スギ色」「春の里美吹雪」
「ラベンダー色」「ISSHONI  IYOU」
「里美桃源郷」「つばき ふゆう まう 舞う」

「◯◯色」と色の名前をつけた方。色のイメージからタイトルを発想する方。
思い出と色を表現する言葉を選ぶ方。名前の付け方も様々です。


ああ、まるで春の息吹のようだなあ。人のひらめき、人の心の変化、そこから発想した工夫。
それは植物たちの生き様みたいにそれぞれで、なんとも多様で、興味深いものでした。

私は絵を描くのが大好きです。
そして、絵を描く人を見るのが大好きです。

里美の景色と皆さんが作り出した色。
誰もが違う七色模様にとっても励まされ、元気の出た一日でした。
ほんとに、救われた心地です。


このワークショップで作り出してもらった色は、絵本の一部になります!!!
4月中の完成は難しいですが、どうかお待ちください。
お楽しみに☆

◎里美の日について◎
常陸太田市の里美地区にて毎月第二日曜日に開催されている「里美の日」。
様々なイベントがある中「one-day cafe 里美の休日」という、古民家・荒蒔邸にてオープンしているカフェを会場として利用させていただきました。
地元で摂れたお野菜を使った美味しい料理!
地元の方々が作った本当に美味しい料理!!
舌でも目でも楽しめます。
是非、里美の日を楽しみにいらしてください。

one-day cafe 里美の休日
https://www.facebook.com/cafe.satomi

荒蒔邸(常陸太田市大中町1547)






Comment

  1. 石井京子 より:

    とっても楽しい一日でした。
    クレヨンを手に取るのは、いつ以来でしょうか?
    緊張がほどけてゆく心地よさを久々に味わいました。
    ありがとうございました。
    荒蒔邸は十数年前に友人たちと農家民宿として利用させて頂いた事があり、それ以来の訪問でした。
    佇まいは変わらず、タイムスリップしたようでした。

    • 林友深 より:

      石井さん
      返信が遅くなりましてすみません。
      大人になると、クレヨンを手にする機会ってとても少なくなりますよね。
      そもそも、小学生から少しずつ離れて行くような気がします。
      美大生でもクレヨンを使う人もいれば、まったく使わない人もいます。
      1つ1つ、それぞれの画材やそれぞれの色にこれまでと違う感触を味わえますよね!
      荒蒔邸も久しぶりだったということで、懐かしさに彩られた一日だったようですね。
      なんつって。えへへへへ。

Comment

HOME > 林友深 > Blog > イロトコトノハツミ WS 〜里美散策で色と言葉を集めました〜