ピニャータをみんなで作ることにしました。
ピニャータとは、
メキシコのお祝い事によく使われる日本のくす玉のようなもので、
紙で作られた型枠の中にキャンディなどのお菓子を入れ、
それを上から吊して棒で叩いて割るゲームです。
私もメキシコに居た頃は、
誕生会やクリスマスなどのパーティーで何度か
ピニャータ割を体験しましたし、
また、ピニャータのお店を見るのも大好きでした。
しかし、作るのは初めて。
本当に作ることが出来るのか、
悪戦苦闘しつつ、
何個か試作品と見本を制作しました。
風船を型に、張り子の土台をつくり、
常陸太田市のキャラクターじょうづるさんと
伝統的な七つ突起のピニャータが出来ました。
七つ突起は7つの大罪を表していると言われています。
(貪欲、大食、怠惰、誇り、ねたみ、怒り)
ピニャータはスペインの宣教師たちがメキシコに伝えました。
原住民に福音を伝える方法の一環としてピニャータを用いていました。
その為、宗教色の強かったピニャータですが、
現在、メキシコでは宗教的な意味を失い,
大半の人が単なる無害な楽しみとみなしています。
お店には、伝統的な星形のほかに、
様々な形のピニャータを買うことができます。
動物やアニメのキャラクターやピエロの形に似せたピニャータもあります。
メキシコ人は、
その慣行が何百年も前にどんな意味を持っていたかではなく、
現在、自分の住んでいる地域でどのようにみなされているかを
重視して、このピニャータを楽しんでいるように感じます。