鯰絵
カフェのオープンの時に御世話になったYさんが久しぶりにいらっしゃいました。
なにやらご相談とのこと・・・。
書類のようなものを広げて見せていただくと・・・江戸時代の錦絵の複製だそうで
鯰絵と言います。
安政の大地震の後に、大量に出版されたもので、
大鯰が地下で活動することによって地震が発生するという民間信仰をもとに
なまずを武将や庶民が懲らしめている構図が多いとか。
Yさんは錦絵のコレクターでもあり「数百枚持っている」うちの何枚かを
自費で複製したのだそうです。
安政の大地震のあと、倒壊や火事を免れた家々では競ってこのような錦絵を
家の柱などに貼り付けた・・・
カフェでもあやかって早速真ん中の柱に貼り付けました
3月の大震災の後、未だに余震があり驚くこと多いですが
「しゃれでこういうものを張ってみたらいいかと思って」と複製を思いついたのだそうです。
里美の物産所や道の駅で売ってるそうです(しゃれで作ったのでほとんど利益無しと笑ってました)
ちなみにこの二枚の絵はどちらも鹿島神宮の祭神・武甕槌神がなまずを懲らしめている構図です。
「鹿島神社も被害があったじゃないかって言われたらどうします?」
「その時は神様がお留守だったとか、神様の御利益で被害があの程度で済んだのだって言いましょ」
あくまでも洒落です、こういう洒落でも言って
伏し目がちになりそうな視線を、ぐっとあげて暮らしていきましょう!という心意気と
ご理解ください。そのうちお祭りの時には、カフェでも販売する予定です
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