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雨と風の名前 (15)

白驟雨(はくしゅうう)

「白雨」というと雨脚白く降る夏の夕立のことだが、「驟雨」に白をつけると

断続的に烈しく降る秋の驟雨になる。

この「白」は「青春・朱夏・白秋・玄冬」の白秋からきているもの。

白秋といえば、大正昭和期の詩人、北原白秋が思い出させる。

代表作「城ヶ島の雨」の一節

「利休ねずみの雨が降る」はあまりにも有名。

蓼風(りょうふう)

「蓼」はタデという草の他に、「苦い・苦しい・多い」の意がある。

タデの花・穂は秋の季語。犬タデはご存知「あかまんま」

「犬タデのうきにはもれる野分かな」 谷川楼川 

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