家を背負って歩く 美術家・村上慧 in 常陸太田

5月中旬
美術家 村上慧(むらかみ さとし)が常陸太田にやってきました。
彼は4月に東京を出発し、家を背負って全国を移動するプロジェクトを行っており、その道中で常陸太田に立ち寄ってくれました。
新聞にも載りました。
茨城朝日の記事→http://www.asahi.com/articles/ASG59335TG59UJHB001.html
読売タウン誌にも取材を受けて、6月の新聞に掲載される予定です。

5月19日、結構暑い日でした。
山吹運動公園沿いのカーブを、かなりの早さで突進してきました。

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これは感動しました。

すごく感動しました。

実はわたし、彼の出発に立ち会ったのです。
途中まで一緒に歩けばよかったけど、自分も全身打撲で相当弱ってたので、そのときは歩けなかったんだよな。芸術祭の搬出日で荷物も多かったし。
それから一ヶ月ちょい。
東京の浅草から、東京ぐるりとまわり、めぐりめぐって茨城県常陸太田市までたどり着いた!!
5kgくらいの重い家を背負って、日本のそこかしこを歩き、眠り、ここまで来た。ということが、その時点で感慨深い。

彼とは、彼を含む4人が2011年にはじめた「空鼠」という浅草のアトリエで出会いました。(http://soranezu.blogspot.jp/
2011年の夏から空鼠の4人とともに、吉原遊郭で有名な吉原にある「吉原弁財天」の改修・壁画制作を行いました。
お互い面識のない状態から『複数人で1つの絵を、しかも神様を神社に描く』という超難題と向き合い、ぶつかりあった友です。
空鼠の面々は素朴でとってもアットホームで、不思議な居心地の良さのある人々でした。色々あったな。しみじみ。。
と書きながら空鼠のブログで振り返っていました。数年で人ってこんなに変わるんだ。(特に自分が)
そのメンバーの1人が村上慧くんです。
その時の様子↓

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http://soranezu.blogspot.jp/2012/01/blog-post.html

https://www.facebook.com/tomomi.hayahi/media_set?set=a.309299379112886.72780.100000984800305&type=3


1ヶ月の間、ほぼ友達と話すこともなく、時速5kmのスピードで1日MAXで30kmも歩いてきた、孤独と闘いながら、日々思考を日記につけながら移動していた慧くん。
そんなわけで仕事も溜まっていたようで、数日間常陸太田に滞在することになりました。
1日目の夜はお風呂を沸かして良い匂い、いい気分。
2日目は里美支所に行ったり、大中神社でお参りしたり、里美ジェラート食べたり、コントでにんにくラーメン食べたり、西山荘の手前のお庭を散歩したり。
実は慧くん、こいのぼりまつりの最中に一度、友達の車に乗って遊びに来ていました。そのとき勿論、水府の竜神大吊り橋を案内。
鯉のぼり見ました!!(私は3回目☆)

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水府で慧くんは2枚の絵を描きました。
私も慧くんの後ろから一緒に絵を描きました。
絵を描いている最中、木村屋の店主さんや、ガソリンスタンドの方にも声をかけていただき、ぼんやり暗くなってきた頃、さて終りかな〜なんて片付けていた最中に近所の方に声をかけられ、おしゃれなログハウスをお邪魔しました。
そこではたけのこやふき、美味しいコーヒーをごちそうになりながら、旦那さんと奥さんと4人でおしゃべり。
それもとっても楽しかったです。

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岡部酒蔵のあたりの田んぼや川を散歩したり、水府の直売所の近くを散歩したり、鯨ヶ丘商店街に行ったり。
里川町まで行きました。
合計一週間くらい。相当、常陸太田を堪能しました。

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毎晩アートの話をしたり、これまで出会った人の話を聞いたり、身近にアーティストがいない環境にいる私にとってもかなり貴重なひとときでした。

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慧くんのメモ。
私とミヤタの会話を描いたらしい。

次会えるのは、来年かな。

その身1つで他人とも自分ともまっすぐ対峙する慧くんは、質朴剛健。しなやかな風のようです。
私や常陸太田を吹き抜けた風はとても心地よく、少しくすぐったかったです。
根を張らない家を背負って、彼の思考だけが彼に根ざして伸びてゆく。
その土地土地で様々な形で種をまき、不思議な繋がりを育んでいるようです。

別れ際のショット

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変なポーズ。

ミヤタにもらった茨城Tシャツを着て。

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2014年6月2日現在、慧くんは福島県にいます。

ぜひ、彼の動向、日々の思考を目撃してください。

村上慧
twitter : @satoshi_murakam
blog : http://satoshimurakami.net/


Comment

  1. 橋本正彦 より:

    12月15日夕方5時過ぎに兵庫県神戸市の春日野道駅前で見ましたよ!帰ってから「家、移動、歩く」で調べてここにたどり着きました。
    もっと早く気付いてたら話が出来たのに残念!

    • 林友深 より:

      橋本さん
      コメントありがとうございます!現在は大分に移動したようですね。
      見かけただけでも凄い確率ですよ!ぜひこれからも、村上慧くんの動向にご注目ください。(^▽^)

  2. 菅野和子 より:

    ついさっき発見しました!
    彼は福島県境を越え、宮城県白石市に突入しました!
    どなただかわからなかったので、声もかけませんでした。
    わかってたら、声かけてみたかったです〜頑張ってくださいね~(^-^)/

    • 林友深 より:

      ありがとうございます!またいつか見かけたら声をかけてあげてください(^0^)/

  3. 大屋 隆 より:

    今、ラヂオを聴いていて、さっそくググりました。私は好奇心満々の81歳のおばあさんです。いろいろな方々と出会いながらの重たい旅をご自分の勉強、研究を実践、実行なさる行動力!!素敵です。子どもにすばらしい夢を。絵本好きの私,さっそく本屋さんへGO!

  4. 関 秀代 より:

    NHKラジオを聞きながら どんな家かなとパソコンを開いてみました。

    想像してたより、しかりした家なので ほっとしました。

    また、楽しい移動家の話お聞かせください。

                埼玉県の主婦       関 秀代

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