持方集落は、にほんの里100選にも選ばれている歴史のある場所です。
山道をぐねぐね進んでいくと現われる美しい里です。ここはまさに秘境!
『わくわく持方 自然夢学校』は、持方の魅力を学びながら自然と触れ合える、毎年応募者が殺到する人気のイベントです。
今回このイベントには水府地区在住の林とミヤタが参加。『五感を刺激する』というテーマでオリエンテーリングの内容を提案し、実施しました。
その内容はハイキングとストーンペインティング。
五感を開いて色んな視点から持方の自然を堪能しながら散策をし、川で石を拾い、その石に絵を描いて飾ります。
私にとって、常陸太田の夏は初めて。
地域と関わるお仕事も、常陸太田アーティスト・イン・レジデンスが初めて。
なんでもかんでも勉強!!勉強になります!!!!!!!
持方の自然の中を植物や生物に詳しい先生方と一緒に散策。
子供たち、大人たち、どんな風に五感が揺さぶられたのでしょう。
道中で絵の具をのせるパレット用の葉っぱを採集し、たどりついた川でそれぞれ好きな石を拾いました。
石に描く絵の内容は、この自然の中にあるものを描こうとする子もいたし、石の形から発想する子もいました。
拾ってきた葉っぱやカニ、トンボなどを観察しながら描く姿もちらほら。
みんな現実とイメージが繋がっています。なにより。なにより!
屋外で絵を描くというのもなかなかない機会です。
皆さんの絵も意識も、自然と素直に雄大になっていったように感じました。
そんな皆さんの作品をご紹介!
あるお母様の作品。葉っぱをステンシルのように使っている!
小さな男の子の作品。色がキレイ。クール!ミニマム!
現代アートですね。私の好きな作家である李禹煥の作品を思い起こさせます。
小学生の女の子の作品。これがまた、裏、表、側面で違うシーンを描いているんですが、すべて色も描き方も違います。
自分の感覚に正直で、外界の情報をとっても素直に受け止めていることが伝わってきます。
この男の子は、赤茶の石に赤茶色でカニの絵を描いています。石のチョイスすばらしい。
観察力のある絵で、描写が繊細。でも線はダイナミック。かっこいい!
私とミヤタも石に絵を描きました。みなさんのストーンペインティングの展示用の看板です。
みんなの作品を並べて鑑賞しました。
このイベントの醍醐味は、流しそうめん、スイカ割り、魚つかみ、そして持方集落の住民の方々によるおいしい〜〜〜手料理!
盛りだくさんです。
目でも楽しい、お口も美味しい、草のにおい、焼き魚の匂い、川の音、風の音、虫の音、石の感触、魚の感触、川の冷たい水の感触・・・五感のすべてが、すみずみまで刺激されたことでしょう。
元理科の先生で、私も以前から親しくさせていただいています桐原先生が散策中に収集した持方の植物をわかりやすく展示してくださいました。
こんなに色んな種類があるなんて。
イベントの最後には私がデザインした『五感を刺激する缶バッチ』を配りました。
このイベントに参加した子供たちが数年後、学生ボランティアとして関わってくれたら尚嬉しいことですね。
持方集落の魅力がどんどん、沢山の人に伝わるようにこれからも努めていきたいと思います。