ミヤタユキ News

任期を終了しました

こんにちは。

ディレクター兼アーティストとして
活動させていただいていたミヤタユキです。

常陸太田市報や水府地区のニュースペーパー等では
お知らせしておりましたが、ブログやFBではお知らせがまだだった(!!!)
ので、改めてご報告します。

2015年9月を持って、任期を終了しました。
(というか、していました。)
報告おそ!という声が聞こえてきそうですが・・・
そこはもう、本当、すみません。。。

また、2015年10月から12月までは、ゲストアーティストとして
芸術会議に参加させていただきました。
地域、行政、アートの関係性の言葉に表しきれない難しさと
難しいからこその面白さ。数えきれない出来事。。。
この2年間を再考し、改めて読み解きながら
いつの日か、文章にできればと思っています。

たった2年間とは思えない充実した日々でした。
たくさんの方に支えられ、たくさんの方に助言をいただきながら
垣根を越えた多くの経験をさせていただきました。
深く感謝しています

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現在も、常陸太田水府地区を拠点に活動を続けています。

主な活動である「水府コイノボリプロジェクト」
「井戸端アートプロジェクト」も、継続しています。
また、上記の2つのプロジェクトの活動場所でもあり
レジデンス施設にもなっている、アートスペース
『ロクロクリン』を2015年10月にオープンしました。

国内外のアーティストが滞在し、地域の皆さんと交流する
面白い空間になっています。
まだオープンして半年ですが、すでに10人のアーティスト
アーティスト以外も20人を超える個性あふれる皆さんが滞在しました。
たくさんの人達が交流し、面白すぎる化学反応が起こりまくっています。

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「水府コイノボリプロジェクト」は任期終了後、
チームの人数も増え、『ロクロクリン』を拠点に
商品開発や作品制作が急速に進んでいます。
取材やオファーもどんどん増えています。
5月には、記念すべき第1弾の商品を販売予定です。
その際は、またお知らせできればと思っています。

「井戸端アートプロジェクト」は任期終了後、
チームのお母さん達が自主的な活動を続けています。

水府地区の公民館や『ロクロクリン』を拠点に、
週に1回集まり、作品制作をしています。
多くの作品が生まれ続けており、今年の夏には
その一部を商品化する予定です。こちらもお楽しみに!!

 

ということで、ミヤタユキin常陸太田は
まだまだまだまだ続いていきます!!!
やっとスタートラインに立てた!という気持ちです。

『ロクロクリン』
「水府コイノボリプロジェクト」

「井戸端アートプロジェクト」
をまとめたWEBサイトもつくる予定ですので、
今後の活動は、そちらで発信していければと思います。
(夏頃にはつくりたい・・・・・)

ということで、挨拶らしい挨拶ができずすみません!
しかし、常陸太田での活動はこれからが楽しくなっていくはず…!
アートだけでなく、さまざまな活動はとにかく続けなければ
本質に触れられないような気がしています。
なので、今後ともどうかよろしくおねがいいたします。

////////////

そして、最後に
2年前(2014年3月)に書いた文章を発掘したので載せておきます。
かなりひどいボキャブラリーですが(苦笑
雑な表現が多々あり、気分を害される方がいたらすみません!
ただ、基本は変わっていなさそうなので…

 

常陸太田市民になって5ヶ月たちました。
あと1ヶ月もすれば、私は29歳になります。
なんとなく、内容のうっすい長文書いてしまった。超つまんなくて、バカなの?て思われるくらいなんのまとまりもないので、あしからず。

20代で過疎地に移住するということ。都心の人達には、すごい決心だと言われるし、近所のおじいちゃんやおばあちゃんは、やや若い女子ということもあり、無条件で優しくしてくれる。東京藝大の院生だと聞けば、何もしていないのに何かやってくれた!みたいな目でみてくれる。この地にいてくれて感謝!みたいな。嫌な気はもちろんしないけど、おかしな感じだと思う。本当。

過疎地に移住することは、本当たいした事ではないし、当たり前だけど、田舎暮らしがしたいとかチヤホヤされたいがために暮らしてる訳でもない。高齢化が進んだ過疎地に、若い人がいるってだけで、何かが生まれるとは思う。でもそれは若いってだけだから。少しイベントやったり、ちょっと広報してみたり、そんなの若けりゃ誰だってできるから。あーこんなことあって感動したなぁ、あー自然って最高だなぁ、あー人との繋がりって美しいなぁ。そんなこと毎日思ってるけど、そんなこと住めば誰だって感じるだろうと思う。地域は動いてるから、私が移住しなくたって別に。そんな事をやりに住んでる訳じゃないし、地域を変えたい!とか思ってもいないし。変えてもらってるのは、私の方だな、と毎日思ってる。

私は地域における芸術の在り方を少しでも変えたいだけなのだと思う。単純に、芸術にもっと触れて、創造力と想像力を活かしてほしいだけ。生活の中で。そのことによって、全てにおいての選択肢を増やして欲しいだけ。変えるというよりは、もともとあったものだから。歴史的コミュニケーションだから。

え?芸術家?何しにそんなのになるの?稼げるの?将来どうするの?親御さんは寛大だね〜。女の子だから気楽でいいね〜。とか、そんなこと言われすぎて飽き飽きしてるし。そんなこと、芸術家が100年後200年後も言われてたら本当最悪だと思う。自称アーティストが増え続けるのも嫌だけど。ま、どうでもいいか。実際日本では稼げない芸術家ばかりだし。私も含め。

私は過疎地に移住して、アーティストインレジデンスに所属してるんだけど。始まるまでと始まってからで、そりゃあもういろんなことがあったし、あるし。地域における芸術の在り方を変えたい!意気込んできたものの、それ以前にやることはいっぱいなわけで。当たり前だけど。真の芸術表現を行政主体で行う事のほんっとうの難しさ。根本的な違いに悩みがつきない。人間としては理解しても組織としては理解しないことって難しい。そこが面白みでもあるけど。。地域おこしっていう言葉がまず好きじゃないし、それを私の最も愛し信用している芸術とあわせるんだから!慣れて受け入れるまでに時間もかかるよね。

言葉や表現の置き換えを強いられたり、根本的に理解されなかったり、否定されたり、期待されたり、多くの人の意識や観念の渦で溺れそうになったり、時間とか年齢とか所属とか自分を自分たらしめているものとか、そういうことに意義があるのかないのかすらわからなくなったり。そもそも、純粋な自己表現を突き詰めて生きてきたのに、言葉や表現の置き換えを強いられるなんで地獄みたいな苦しみであるからね(苦笑)。いろいろな思いをして、精神崩壊したりなんだりしながら言葉を飛び越えてきたのに、結局言葉に戻らないといけないという切なさったら!それでいったら、アーティストインレジデンスって言う言葉もいつかなくなればいいと思ってる。アーティストが地域にいて、芸術文化がその地に根付く事なんて、全然特別じゃないから。本来は。

そもそも私はアート信者で。信じている巨大なもの、空間より大きいそれのおかげで、私の精神や観念は社会のアレコレに傷つけられても殺されない自信があるからやっていけるんだな。と思う。

あと、この前のイベントで私が喋ってたことも。
文字おこししてくれたのでちょっとメモっときます。

私は今は芸術、昨年度は旅を仕事としてやっていたけど全然違うことをやってるという感覚はない。私の住んでいる水府にはおじいちゃん、おばあちゃんしか周りにいないけど、なんの 違和感もなく。今日みたいに子どもがたくさんいてもなんの違和感もなく。 観光、子育て、芸術というが、結局はひとつだなと思う。行政や民間企業がやると大抵は言葉で表現するので 分けられちゃうことがほとんどだけど、アーティスト目線でいうと、すべてひっくるめて言葉にせず「みんな来てここで遊んで」という気持ちがあるだけで。 仕事でアーティストをやっているわけではなくて、生きている中で絵を描いて作っている。子どもと 同じことをしてるだけ。 広く考えれば人間はみんな同じ。みんな同じで隔たりなくなる空間が大切。それが当たり前だから。分化する必要なんかなくて。人は何でもできる。「私はこれしかできません」はおかしいなって思う。だれもがママに、パパに、子どもになれる。何者でも、なににでもなれる空間がいつもどこかに存在すべきなんだなと思う。

ヤッホーポスト完成!

水府地区の天下野(けがの)駐在さんから
頼まれていた、登山ポストの色付け。

「ヤッホーポスト」が完成しました◎

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こんな感じで◎

 

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\\\\\ヤッホー

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そして、私のポストは
上高倉町持方地区の男体山登山コース入り口付近に設置!

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天下野駐在さん、来年度からは、つくばに異動だそうです〜
そして、水府支所統括(写真右)も異動とのこと!

とてつもなく寂しいですが・・・
新天地でもご活躍ください!!!!!

 

(いやぁしかし、かわいいポストができたな)

地域おこし協力隊全国サミット!

3月8日(日)、六本木ヒルズにて
「地域おこし協力隊全国サミット」が開催されました。
『常陸太田アーティスト・イン・レジデンス』事業は、
総務省の”地域おこし協力隊”事業を活用しています。

アートが地域おこし?そんなこと可能なのか。そんなこと必要なのか。
私自身、”アート”と”地域おこし”は直結するとは思っていない。
日本各地で、アートと地域が関わるプロジェクトが進められているけれど。
アートで笑顔に!アートでハッピーに!アートで経済効果を!
アートと地域の真の関係は、そんなことではない。
コミュニケーションのひとつであり、地域の抱える様々な(所謂)魅力や
問題を含めた限りないリソースを組み替え、ハッとする非日常から
画期的なシステムをつくりだすひとつに成り得る可能性もある。
アートなんて、そもそも何を指しているのか。
アートなんて、そもそも生きる事に必要なのか。
過疎と呼ばれる場で、一体何に影響できるのか。生活の本質に浸透できるのか。
地域の中で、アートの在り方を模索し続ける事もアートの在り方なのかもしれない。

・・・・・

となんだか長々と書き出してしまいましたが、
“地域おこし”と”アート”との葛藤の中、地域の皆さんの
想像を超えるクリエイティビティにより、日々の考察よりも
ずっとすんなりと具体的な活動が展開され始めている。

そんな、私たちの活動を発表したり、
意見や情報交換をしてきました〜〜


・・・・・

ということで、当日は
アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ49階)で行われた
サミットでのトークセッションに登壇させていただきました。

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小田切 徳美氏(明治大学農学部教授)
峰 竜太氏(俳優 / 長野県下條村出身)
と3人の現役隊員
合口 香菜さん(長崎県壱岐市)
内藤 有香さん(長野県天龍市)
ミヤタユキ(茨城県常陸太田市)
そして隊員OB
“うさひの中の人”こと 佐藤 恒平さん(山形県朝日町)
“ポン眞鍋”こと 眞鍋 邦大さん(香川県小豆島町)

でのトークでした◎
トークセッション動画はこちらから

毎度おなじみ、ノープラントークだったため・・・・ですが
皆さんの素晴らしい言葉に、うなずきまくっている私です。。
峰竜太さん、いいこと言いまくってくださるし。
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トークセッションの前には
第17代目総務大臣の新藤義孝大臣登場のサプライズ◎
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もちろん、「水府コイノボリプロジェクト」のこともお話ししました。
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しかし、すごい人数でした。この会場におさまらず
別の会場ではスクリーンで・・・
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それから!
六本木ヒルズ大屋根プラザでのブース出展と
ステージ上で「水府コイノボリプロジェクト」のワークショップを開催。

私がパッケージに関わらせていただいた
常陸太田市水府地区にある、本当に美味しい!
「玉喜屋」さんの”うまい米(べえ)”50個も早々と完売!!!

パッケージのアップはブログ「玉喜屋さんのうまい米(べえ)」に

お隣は、笠間市さんでした〜

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「水府コイノボリプロジェクト」ワークショップは、
桂三輝(かつら・さんしゃいん)さん司会での楽しいトークの中、
2人の参加者にステージ上でエコバックを作っていただきました◎

最後の記念撮影
おふたりとも素晴らしい!!ありがとうございました〜
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震災の数ヶ月後までは、この六本木ヒルズで勤務していた私。
この数年で価値観も意識も(性格も)バキバキと変わったな。

楽しい1日でした。




やっぱり常陸太田おもしろい!

 

玉喜屋さんのうまい米(べえ)

常陸太田水府地区にある大大大好きな和菓子屋さん
玉喜屋本店さんのお菓子、『うまい米』の
パッケージシールを作らせていただきましたーー
うまい米(べえ)と読みます。

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これ、チョコ饅頭なので甘すぎ苦手な方への
バレンタインにどうですか♡私も本日大量購入しました♡
黄味餡でしっとりあっさりおいしい和菓子です。

芋羊羹やそば饅頭など有名な玉喜屋さん!
私もお土産にいつも利用してます◎

うまい米が乗ってるのは、隣のお母さんお手製!

 

 

「活動宣言会」を開催しました

12月4日18:00より、地域の皆さんをご招待し、
水府地区で活動するアーティスト、林とミヤタによる「活動宣言会」を開催しました。
たくさんの方に参加していただきました!本当にありがとうございます。

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水府地区に移住して1年。
たくさんの地域の皆さんに助けられ、想像以上の美しい体験をしてきました。
新しい関わり(つながり)が連なり、地域の皆さんと一緒に
多くの出来事や感情を、共有し共感する時間も増えました。

今回の活動宣言会では、
1年の暮らしの中で、私たちが見つけたもの。活動してきたこと、思い。
それから、今更だけど私たちはこういうアーティストなんです。という改めて自己紹介。
そして、これから、こういうことを中心に皆さんとアートしていきたい!という目標を
プレゼンさせていただきました。
(ひとり約40分。長い時間聞いてくださってありがとうございます!!!)

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アドバイザーの中島先生も来てくださいました◎
(右端で撮影してるのは私です・・・)


私は、水府コイノボリプロジェクトを中心にプレゼン!
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地域の皆さんと一緒に、地域の豊かな素材として
たくさんのアクションにつなげていきたいプロジェクト。

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これまで、地域の皆さんと作ってきたたくさんのコイノボリのある景色。
これからも、たくさんの人と関わりながら、新しい風景を創っていきたい。


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コイノボリを使ったワークショップも。
これからも、様々なカタチで、世代を超えた交流のきっかけにしていきたい!

夢は「もうひとつのこいのぼりまつり」。
竜神峡の「こいのぼりまつり」の時期に、竜神峡までの水府の景色を
コイノボリでいっぱいにしたい。

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そして、地域のお母さん達との商品開発も。
手さしやコイノボリバックなど、地域のステキなイメージとして商品にしていきたい!

※コイノボリバックは、12月11日-13日に東京ビックサイトで開催される
「エコプロダクツ2014」の来場者プレゼントにもなっています◎


発表後、いらしてくださった皆さんとたくさんお話、意見交換もできて良かった!

地域の皆さんと、私たちの意思を共有できる
有意義で特別な時間となりました。

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里美地区「活動宣言会」
7日16時半から、里美文化センターで開催されます◎
どなたでも参加できますので、ぜひ!


そして、宣言会でも発表しましたが・・・
来月から金砂郷にもアーティストが・・・・・・・・!
4人

 

32キャンプ

8月2日、水戸市の西の谷公園で行われた
「32キャンプ」に参加しました!!
黄門祭りで賑わう大通りとはまた違う雰囲気
かなりステキな空間とゆったりした時間
美しい、水戸の夏らしいイベントでした/

林友深はライブペインティング!
inweu × 林友深、めちゃ良かったなぁ…

ミヤタは『水府コイノボリプロジェクト』の人気WS
コイノボリエコバックづくり をやりましたよ〜
前回の「サニサンまつり」のブログもぜひ◎

 『水府コイノボリプロジェクト』とは・・・
 竜神峡のこいのぼりまつりで皆を楽しませた後、
 傷んでしまったコイノボリ達は処分されてしまう。
 色落ちしたり、シッポがボロボロだったり・・・
 そんなコイノボリを頭からシッポまでアートしよう!
 という水府地区発のアートプロジェクトです。

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iPhoneがコイノボリに紛れ込んでしまい・・・
あまり写真がとれていませんが、当日の様子を少々。

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この日は水戸芸術館で開催中の鈴木康広展「近所の地球」のオープニングレセプション。
水戸芸に行く前に、多摩美時代にお世話になっていた、モリワキ先生
多摩美の生徒と一緒に遊びに来てくれました◎
卒業以来(もう7年?)の嬉しい再会でした。ありがとうございました!

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たくさんの素晴らしい出会いのあった1日でした。

色をとらえる、輪郭を忘れる

7月22日は、常陸太田市幼稚園教育研究会 実技研修の講師をしました。
常陸太田市内にある全幼稚園の先生達を対象とした研修です。
テーマは「のびのびと自分の思いを表現できる絵画・制作指導について」
ということで、2つのテーマでワークショップをしました。

参加者は園長先生含め48名。
開会式のあと、1つ目のワークショップ。
まずは、ウォーミングアップ!
ミヤタ担当の「色をとらえる、輪郭を忘れる」

カラーフィルムをのぞきながら、向いに座っている先生の顔を描いてもらいます。
好きな色のカラーフィルムを枠にはりつけて、スタート。
使う絵の具は、赤・青・黄色・白のみ

「今日は、輪郭を忘れてください。」

というと、えーーーーという声。少しずつ説明を。

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「パっと色のみをとらえている瞬間てあると思います。
 一瞬色がみえて、それからゆっくり輪郭が見えていく。
 輪郭が見えてから色が見えるってことは、なかなかないですよね。」

「まずは、選んだ色の世界をながめてみてください。
 何万色もある人間を色と面で捉えていくのは難しいので、光と影、
 面と色を意識しやすいように、カラーフィルム越しに世界をみてもらいながら、
 絵を描きます。赤の世界、青の世界、黄色の世界、緑の世界、
 それぞれの色の世界で大胆に思いのままに表現してみてください。」

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頭ではなんとなーく理解しても、手が動かない!という先生達に、
色を捉えて面を捉えて、大雑把にサッサッと描いても絵になっていきますよ〜とちょっと実演。

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すると、なるほど!なんかわかったかも!!と、どんどん手が動きだす先生達。
さすがです!すごい集中力と個性と創造性と笑い声が会場中にあふれていきます。

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みなさん、めちゃくちゃ上手!
だいたい描けたら、違う色のセロファンでみてみてたり。
光と影がよけいにくっきりして、オモシロくみえます。

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25分経ったところで、何名かの先生に描いた絵をみせてもらいながら、
感想や意見を発表してもらいました。

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「こんなに楽しく描けたのはじめて。美術に目覚めた!」
「光と影をこんなに意識して絵を描いたのはじめて!」
「わたしって本当は絵が上手いのかもと思った!」
「青でのぞいたのに黄色がみえたり。たくさんの色を見つけられた!」
「こども達に、もっと自由に表現できることを教えていきたいと思った!」
「美術きらいだったけど、オモシロくてスラスラ描けて、好きになった!」
「先生(アーティスト)がたくさん褒めてくれたので、思いのままに描けた!」
「小さい頃からこんな風に習ってたら、今頃芸術家になってたかも!」
「なかなか描けなかったけど、描き出すと止まらなかった。こどもの気持ちがよくわかった!」

などなど・・・・・
たくさんの素晴らしい感想をいただきました。

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自分の絵をみる目が子どものようにキラキラしていて、ステキでした!

休憩の後は、林友深のワークショップ
「目に見えないものを描く」
長くなってしまったので、詳細は林のブログで。
とにかく皆さん、めっちゃくちゃ楽しそうに自由に描いていました!

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輪郭を線でとらえてから色をつけていくのと
色や空間をとらえて、そこから輪郭をみつけていくのでは
感覚も自由さもケタ違い。それは絵だけでなく、日常の中でも。

はじめに決めてしまった輪郭や線は、無意識に自分の世界を小さくしているのかも。

 

上河合ベンチづくり

7月6日、常陸太田の1番南。南の入り口

上河合町で、ウェルカムベンチ制作!!!

上河合の小学生、ボランティアの高校生、
大学生と共に真っ白なベンチに絵を描くワークショップ。

小学生、高校生、大学生約50人を3チームにわけ、
日頃なかなかペンキを使わない、キャラクターや漫画を描くことが多い子ども達に、
ググることなく見本を見ることなく頭をひねらせ、地元や生活を描いてもらいました。

ベンチ制作の前に、
みんなに描いてもらう絵のテーマかきしてたら・・・
子ども達が群がってきて、文字に色を染め出した。私の入るスキなし。最高。
きっちり、ぬり絵してくれる子ども達に、もっと自由にはみ出してもいいよ
って一言いうだけで、爆発しだすのがすばらしい。最高。

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制作するベンチは全部で10台。1台はアーティスト3人用。
のこりの9台を3チームにふりわけ、制作開始!

1チーム3台のベンチを担当。
3台のテーマは「山・草花・通学路」「川 ・田んぼ・ 生き物」「空 ・食べ物 ・思い出」
1チームをさらに3つにわけ、1台描いたら2台目、2台目を描いたら3台目、
とリレー形式で制作。

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見守っていたお母さんお父さんもいつの間にか一緒に夢中に・・・
そして無論、私も夢中に・・・

自分たちがイチから創造して描くことも重要だけど、
誰かが描いた上から、誰かのつづきから絵を描くことにより、
自分では想像しないような解釈や感覚の絵まで飛び出てくる◎

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地元の風景や想いがつまった10台のベンチが完成!
楽しすぎて全てのベンチの写真を撮れず・・・

この10台のベンチは、河合駅をはじめ上河合町の各地に設置予定。
こんな地元愛ベンチが常陸太田全体につながって
100台200台500台・・・と広めていきたい。

地域の力、多世代の関わりは強くてオモシロい。

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里山サニサンまつり2014

竜神峡のこいのぼりまつりで皆を楽しませた後、
傷んでしまったコイノボリ達は処分されてしまう。
色落ちしたり、シッポがボロボロだったり・・・
そんなコイノボリを頭からシッポまでアートしよう!
と始まった『水府コイノボリプロジェクト』

6月14日に 里山ホテル  ときわ路 で開催された
「里山サニサンまつり2014」で、
コイノボリエコバックワークショップをやらせていただきました。

サニサンの求心力・・・
本当に素晴らしいイベントでした。最高!!!

テニスコートブースにて、
ハサミとボンドとコイノボリさえあればできる!
コイノボリエコバックワークショップスタート!

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めっちゃおもしろかった!サニサンまつり!
多いかなと思ったエコバックも、全部なくなりました。
たくさんの子どもやオトナが、自由に楽しそうに
コイノボリをさばいていました!!盛り上がったなぁ
ずっと盛況で、最後の10分しか見て回れなかったのが残念。。。

スキをみて、私も作ってみた。
そして、最後の10分でお目当ての作家さん、
友常みゆきさんの真鍮ブローチと武藤比呂子さんの作品を購入!

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 それにしてもヒタチオオタ、アツいです!!!最高◎

第1回アートミーティング in 常陸太田(後編)

第1回アートミーティング in 常陸太田(今の常陸太田AIR)に必要なのは、
地域の皆さんにアートプロジェクトってなんなのか。ってことや
アートって平面とか立体とかだけじゃない。ってことを伝えることだと思った。

なんでもアートって言うけど、本当はアートってとてもシビアに選別されたもののひとつで。
でもそんな選別され分化された中でも、やはり宇宙くらい大きくて自由で、なんでもアートになり得る。
人が息をしたり歩いたりするように、やり方も感覚も生まれた時に本能として備わっているんだけど
生活をしていく中で、なんとなく薄れていってしまう真の創造性としての芸術的感覚。
創造することは、絵を描くこと、目に見える触れるモノをつくりあげるコトだけじゃない。
関わることのなかった誰かと誰かを空間でつなげること、その誰かと誰かが創造性をもって行動すること。
その瞬間をみた他の誰かが、その空間に新たな創造性を持って入り込もうとすること。それが連鎖していくこと。
コミュニケーションや日常がアートそのものにもなる。

他者に創造的影響を与えること。芸術家がいることで、創造力が水の波紋のように広がること。
個々が想像し創造することで、地域のすべてのアクションにおいて選択肢が広がること。
私は、それが、地域に暮らす芸術家(アーティスト)の役割だと思っている。

で、そのプロセスがまるごと芸術になり得るのだと思う。





そして、そんなことを地域の人にじわじわと
感覚的に理解してもらいたい!と、佐藤悠をゲストに「いちまいばなし」をしてもらった。

「いちまいばなし」は、その場にいる人その空間にしかできない物語を
その場に立ち会う1人1人がつくりあげていくワークショップ。
まさに、アートプロジェクトをつくりあげるプロセスそのものが30分で体験できる!

談論する場。そんな場所をゆるやかにつくり出してくれるのが佐藤悠の「いちまいばなし」だ。
アートミーティングでは、定員30人×3回の「いちまいばなし」を行った。
地元の方、市内外の方、いろんな世代や職業の方が集まってくれた。
現代芸術に慣れ親しんでいない地域の方が、アーティストと共に物語(アートプロジェクト)を
創っていく感覚、様々な感覚と立場の市民が自己の個性を出しながらも、ひとつの
未だ見ぬ結末に向って進んでいく過程と、いくら無茶苦茶であっても何かしらに辿り着く、
無用なできごとが大きな何かに変わる、何かを成し遂げた、一体感と高揚感を体感することができた。

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現代アートなんてわけわかんねぇな!と言っていた近所のおじいちゃんおばあちゃんが、
帰り際には、「これもアートか!みんな違うことを考えていても面白いコトができるもんだな。」
とか「この場所自体がアートなんだな!」とかといっていたのが印象的で嬉しかったなぁ。

「いちまいばなし」の詳細まで書くと、読んでもらえないほど
支離滅裂な長文になりそうなので・・・

「いちまいばなし」のコンセプトや深い話については、
こちらを読んでみてください。本当にいいこと言うなぁ悠くん!!
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会場の旧郡戸幼稚園体育館には、大子のダンボールアーティスト、ヤマダヨシカズさんの
巨大な作品も出現!!子どもも大人も大はしゃぎでした。

アートミーティング、次回をお楽しみに◎

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