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西向く侍〜その?

旧暦は毎年、月の大小がまちまちだったのです。今年の一月が30日でも来年は29日になることもある!そこで月の大小だけを記述したポスターのような「大小暦」というものが作られました。

暦の売買は禁止されていたため、贈答品として配られたのです。その名残が今も年末に配られるカレンダーとして残っているのかも知れません。

旧暦のある年の大小の並びが「2,4,6,9,11」の時、「西向く侍小の月」の語呂合わせが生まれ、グレゴリオ暦採用後、これを思い出した誰かが使い出し、今に至っているそうです。月末の日がそれほど大事だったのは、「掛け売り」という商慣習の集金日だったからですね。

↓は大小暦の例です。

着物の柄になっている大小の○を右上の大から1月、2月、3月、4月で、大・小・大・大と見ていきます。

左に移って、小、大、小、大、小(閏8月)、大、小、大、小と続きます。8月の大と閏8月の小の模様は重なって描かれています。(国立国会図書館蔵

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