瑞竜中学校での講演&ワークショップをいたしました

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アーティストの林友深です。
9月17日(水)に、林となるが瑞竜中学校で講演会をさせていただきました!!
瑞竜中学校の先生の皆様、生徒の皆様、貴重な1時限分をAIRのために割いてくださって、本当にありがとうございました!!
(※AIR・・・アーティスト・イン・レジデンスの略)

瑞竜中学校が10月に行う文化祭のテーマは「前進〜原点からの新たな一歩」。
震災以降、自分たちの暮らしている地域を大事にしようという動きが生まれ、文化祭の内容も学校内部だけでなく外側への働きかけに重点を置くように変化したのだそうです。
そこから「考えるだけでなく踏み出そう」ということでテーマが決定したと、金澤先生から伺いました。
今年の文化祭のパネルディスカッションは「地域を元気にするには」という内容で話し合うため、地域に入って活動している人に話を聞こうということになり、私たちを呼んでくださったのだそうです。

私たちもまだ走り出したばかりですが、よそから来て常陸太田市にどんな印象を持ったのか、地域を元気にする、というのは具体的にどういうことだと思っているのか、どんな取組みをしているのか、仕掛ける側の視点についてお話させていただきました。
とはいってもアートというわけのわからないモヤモヤしたものを軸に活動する私たち。
その中身はきっと言葉だけでは伝わらない、体験に勝るものはないということで、思い切ってワークショップと講演の二部構成にしました。
絵を描き始めるには時間もかかるし、描き始めると集中してのめり込むものです。15分で行うのにはとても無理があったと思います。
もっともっと描く時間がとりたかったですが、短いワークショップに素直に取り組んでくれた3年生の皆さんに感謝しています。

アートの面白さだけじゃなく、自分の発想の力、想像の可能性に気付いてほしいし、視点を切り替える柔軟性も鍛えていってほしいと思っています。
それはきっと、皆さんそれぞれの「地域との関わり方」「地域を元気にする方法」に結びついてくるだろうと思います。

アートは地域を活性化するための1つの「切り口」です。
アートは万能薬ではないし、いきなり持って来て広がるような即効性を持つものでもないし、アートだから地域が盛り上がる、というわけではないんです。アート「だから」ではなく、アート「も」 なのです。
私の切り口は「アート」なのだ、という感覚でアーティストを名乗り、制作をしたりワークショップをしたり色んな方と交流しながら、この場所が喜ぶようなこと、わくわくするようなことを考えています。

最近アーティストの宮島達男さんの発言が話題になっておりますが、アーティストは職業ではなくそれぞれが持つ性質や特性、生き方を指します。
スポーツが得意だったり英語が得意だったり、1つのことに熱中するタイプだったりコミュニケーションが好きであったり、皆さんそれぞれの特技ややりたいこと、好きなことってきっと1つはあると思います。細かく分析すれば、10こも20こもあるかもしれません。
自分を軸にした身の回りのコト、モノをいかすことが等身大で活動を「持続」してゆくヒントです。

依頼をしてくださったのは瑞竜中学校で美術を教えていらっしゃる金澤先生でした。
常陸太田アーティスト・イン・レジデンスにわざわざ声をかけてくださったことがほんとうに嬉しいです。感謝するばかりです。
小学生の頃から先生になりたいと思っていました。アーティスト活動をしながらも、「美術教育」のあり方や現場のことを常に考え意識してきました。
念願の学校・・・・ということもあり非常に緊張しましたし、反省点も沢山あります。
いい勉強になりました。貴重な中学3年生の1時限分をいただけたことは、嬉しいですし、とても光栄なことです。
これからも関わっていきたい。ここからはじまっていかなきゃ、と思いました。

わかりやすく説明できるように、そしてもっともっと沢山の人に知ってもらえるように地道にこつこつ活動を積み重ねよう。
そんな風にあらためて帯を締め直す、1日になりました。

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