12月4日、ミヤタと林による「活動宣言会」を開きました。
この会は今後どのような活動を行っていきたいかを地域の皆さんと共有するために行われました。
そもそも、何故常陸太田に来たのか。アーティストって、アートってなんなのか。
これまでの作品紹介や自己紹介もまじえつつ、現在の常陸太田での活動もご報告しました。
皆さんのイメージと私たちのイメージの間に道を作るために資料を作ってお話ししました。
冒頭から、地域アドバイザーである中島さんに会の説明をしていただいたり、補足をしていただいたりしました。
会場の皆様への説明が足りなかったかもしれません。
中島淳さんは地域おこし事業のアドバイザーとして月に一度、協力隊とアーティストと共にプロジェクトの共有をしながらブラッシュアップを助けてくださっている方です。
中島さん、ありがとうございました。
ずっとずっと厳しい社会の中で生きてきているのに、濁っていない素直な方だなあと感じます。
自分の活動宣言を振り返ります。
まずアートのイメージやアーティストのイメージってこんなじゃないですか?というところから、自己紹介、作品紹介、これまでの活動などをお話しました。
そして、これからどのような活動をしていきたいか、どう地域の皆さんと関わっていきたいかをお話しました。
当日お配りした資料と同文をこちらに転載します。
◯先端芸術表現科って?
簡単にいうと「現代アート」の領域を専門とする科です。
油絵、彫刻といった1つの分野に特化せず、色々な表現や大きな意味での
「アート」を模索する学科です。
◯アートも色々ある
美術館で展示してあるものだけが「アート」ではありません。
日常の中の当たり前の風景や、当たり前に繰り返している手作業や、展示する目的で
はない「物作り」も、視点を変えて見るだけで「アート」になり得るのです。
「アート」とは、当たり前に気付くことや、新しい視点で何かを見る力でもあります。
そう。だからこそアーティストは皆さん自身なのです!
◯常陸太田での、おおまかな活動内容
①作品の制作・・アーティスト活動の軸です。
②ワークショップ・・学校、公民館、イベントなど様々な場所でアートの楽しさを
体験してもらっています。
③展示構成・・地域の方々の作品を展示したり、イベントで展示をしたり、展示場所
を構成する機会が沢山あります。どのような構成にするかによって、
作品の見え方、伝わり方は変わってくるのでとても大事な作業です。
④絵本制作・・常陸太田4地区の特産や風景の魅力がぎっしりつまった絵本の制作が
進行中です。親子で楽しめる、ずっと語り継ぐことのできる絵本を目
指しています。出版予定はなくまだ1・2冊の予定ですが、来年度に
はその絵本を使った読み聞かせとワークショップの二部構成で常陸太
田全体を回りたいと考えています。
◯これから常陸太田で行っていきたいこと
①外からアーティストを個人的にも事業としても招待し、地域の方々とアーティスト
が直接交流する機会を増やしていきたいと思っています。人と人が出会うこと、繋
がっていくことから文化や元気は生み出されていくと感じています。アーティスト
にとっても地域の方にとっても、良い出会いがあることを期待しています。
②美術教員は私の夢でもあります。美術教育に特化した働きかけを積極的に行ってい
きます。
このような内容をお話しました!
顔を見ると緊張してしまうので、自分の想いを言葉に乗せることだけを心がけて話しました。
チラリと見える人の顔が、あたたかかったです。
本当にありがたかったです。
はあ。一年活動して、こんなに沢山の人がわざわざ、わざわざ私たちの話を聞くために来てくれるなんてな。。
嬉しい限りです。
感極まって、くうっとなって、ああ人間〜、あの人、この人、優しい、あったかい、嬉しい、感動だって、ああこんな語彙が少ないのかと思うほど、ありきたりな言葉ばかり出て来てしまいました。
自分の心にはいくらでも装飾ができるのに不思議なものです。
そしてスッと戦う姿勢に切り替わりました。
私は好きだという気持ちを言葉で表現して、人に寄り添いたい寂しがりやだなと自覚して。
私にとって、とてもいい会でした。
自分の言葉で自分の意思を人にしっかり伝えようと心がけ、伝え切ったからだと思います。
そこからまた、別の流れがはじまっている。そうか。人に言うと、心は脱皮して更新されるんだなあ。
この会のあとから、なんでか、急に、男受け、とか、常識、とか、普通であること、とかを気にしなくなりました。
もう皆の前で変なやつだってこと曝け出しちゃったからかもしれません。
「アーティストは変っていうイメージを変えたい」といいつつ、自分はやっぱり変だった。
すみません。私は自分でいうのもなんですが、変でした。
ま、一様であるほうが恐ろしいでしょう。
自分は普通だと思って恐ろしい裏切りを繰り返している人よりはマシでしょう。
話の中で、
「私は得意分野のアートという切り口で、よそ者の目線で、でもしっかりとこの場で暮らしながら「地域」について「人間の営み」について考えようとしています。
皆さんがそれぞれ個性があり、特技があるのと同じで。」
と言いました。
でも今思うと、人の一番の魅力というのは一番「不器用」と思う部分にあるんじゃないでしょうか。
一番「欠けているもの」のシルエットが、人の心の形になっているんじゃないか。
心は在るものなのか、それとも欠けた空洞なのか。
そもそも私はアートが得意分野ではないですしね・・。
得意だからやっているわけではなく、うまくいかなくてもやり続けたいからやっているんですもんね。
「特技」とされるものって、実はそういうものですよね。
発想が逆転してしまったなーと思いました。
来てくださった皆さんに心から感謝申し上げます。
ほんとにほんとに、ありがとうございます。
心が引き締まりました。
最近の心がけ
よく噛んで食べる。
感覚が鋭く、研ぎすまされます。