第1回アートミーティング in 常陸太田(後編)

第1回アートミーティング in 常陸太田(今の常陸太田AIR)に必要なのは、
地域の皆さんにアートプロジェクトってなんなのか。ってことや
アートって平面とか立体とかだけじゃない。ってことを伝えることだと思った。

なんでもアートって言うけど、本当はアートってとてもシビアに選別されたもののひとつで。
でもそんな選別され分化された中でも、やはり宇宙くらい大きくて自由で、なんでもアートになり得る。
人が息をしたり歩いたりするように、やり方も感覚も生まれた時に本能として備わっているんだけど
生活をしていく中で、なんとなく薄れていってしまう真の創造性としての芸術的感覚。
創造することは、絵を描くこと、目に見える触れるモノをつくりあげるコトだけじゃない。
関わることのなかった誰かと誰かを空間でつなげること、その誰かと誰かが創造性をもって行動すること。
その瞬間をみた他の誰かが、その空間に新たな創造性を持って入り込もうとすること。それが連鎖していくこと。
コミュニケーションや日常がアートそのものにもなる。

他者に創造的影響を与えること。芸術家がいることで、創造力が水の波紋のように広がること。
個々が想像し創造することで、地域のすべてのアクションにおいて選択肢が広がること。
私は、それが、地域に暮らす芸術家(アーティスト)の役割だと思っている。

で、そのプロセスがまるごと芸術になり得るのだと思う。





そして、そんなことを地域の人にじわじわと
感覚的に理解してもらいたい!と、佐藤悠をゲストに「いちまいばなし」をしてもらった。

「いちまいばなし」は、その場にいる人その空間にしかできない物語を
その場に立ち会う1人1人がつくりあげていくワークショップ。
まさに、アートプロジェクトをつくりあげるプロセスそのものが30分で体験できる!

談論する場。そんな場所をゆるやかにつくり出してくれるのが佐藤悠の「いちまいばなし」だ。
アートミーティングでは、定員30人×3回の「いちまいばなし」を行った。
地元の方、市内外の方、いろんな世代や職業の方が集まってくれた。
現代芸術に慣れ親しんでいない地域の方が、アーティストと共に物語(アートプロジェクト)を
創っていく感覚、様々な感覚と立場の市民が自己の個性を出しながらも、ひとつの
未だ見ぬ結末に向って進んでいく過程と、いくら無茶苦茶であっても何かしらに辿り着く、
無用なできごとが大きな何かに変わる、何かを成し遂げた、一体感と高揚感を体感することができた。

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現代アートなんてわけわかんねぇな!と言っていた近所のおじいちゃんおばあちゃんが、
帰り際には、「これもアートか!みんな違うことを考えていても面白いコトができるもんだな。」
とか「この場所自体がアートなんだな!」とかといっていたのが印象的で嬉しかったなぁ。

「いちまいばなし」の詳細まで書くと、読んでもらえないほど
支離滅裂な長文になりそうなので・・・

「いちまいばなし」のコンセプトや深い話については、
こちらを読んでみてください。本当にいいこと言うなぁ悠くん!!
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会場の旧郡戸幼稚園体育館には、大子のダンボールアーティスト、ヤマダヨシカズさんの
巨大な作品も出現!!子どもも大人も大はしゃぎでした。

アートミーティング、次回をお楽しみに◎

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