林友深 Blog
グラスデコWSの様子と展示風景!〜常陸秋そばフェスティバル&子子育メッセ〜
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※グラスデコとは・・・
これは株式会社ヤマトさんがつくっている製品の名前です。
グラスデコは、チューブから直接、専用のシートに絵を描きます。
それが乾燥すると、半透明のシールが出来上がります。
それをガラスに貼付けると、ステンドグラス風に仕上がります。
私はこの素材を用いた作品制作を、私は4年ほど前から行っています。
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このワークショップで作ってもらった作品は11月22日の「子子育メッセ」というイベントで展示することになっておりました。
そのため、テーマは「絵を育てる」!
色んな人が少しずつ絵を追加して、絵が植物のように広がっていき、育っていく。というのを想像していましたが・・・
スタッフが私1人であったため、1人1人に丁寧に接することができず、テーマを共有する間もなく子供たちがわんさか押し寄せ、自由に絵を描き始めました!
テーマより、子供たちが好きなように絵を描けるようサポートすることを優先!
絵を描くのが好きな子が沢山いて嬉しかったです。
小さい子たちには、チューブを押すのに力がいるので難しかったよう。
反省点は「1人じゃワークショップむり」「チューブで押し出す以外の方法も考えてみよう」「テーマの共有の仕方と、共有できるテーマと、説明の大切さ、難しさ」「床にシートを敷かないと、いざというとき不安だ」などでした。
子供たちの線、色づかい、どれをとっても、新鮮でした。
説明が至らなかったため、このままでは飾れない作品もあり、隙間に色を塗って埋める作業は私が独断で行いました。
そして11月22日の「子子育メッセ」で展示しました!会場は常陸太田市民交流センター(パルティホール)です。
ひゃはー。なんて可愛いんでしょうね。
これまで展示していた作品の中に、また新たな面白さが広がりました。
子供たちの線って、なんて独創的なんでしょう。
なかなかチューブから色が出なかったり、悪戦苦闘した「跡」でもあるんだろうな・・・。
また、どんどん色を出してどんどん色が重なっていって、ものすっごく分厚い!というものも多々ありました。
粘土遊びに近い感覚で描いたその絵は、沢山の絵の具がまじりあい、新しい別の色が誕生しています!
良い色。
最後の写真は、小さな小さなお子さんがぐなぐなーと描きなぐった線の間に私が色を塗ったものです。
誰も意図しない構図、意図しない形の意図しない絵。でもなんだか、楽しそうでしょう!
このイベントは市内の子育て支援団体が主催している「子育て上手常陸太田」を推進するイベントです。
色んな団体の子育てにまつわるブースが沢山あり、出店あり、子供たちの喜ぶワークショップあり!楽しいことで盛りだくさんでした。
常陸太田アーティスト・イン・レジデンスの3人ももちろん参加しました!
私はグラスデコの展示をNEWバージョンに。
なるさんは「里美むかしむかし」という里美の民話の1つを題材にした紙芝居屋さん。水飴をくばって子供たちも大喜び。
ミヤタさんはスタードーム作りのワークショップを水府の大工さんと実施。子供たちが参加できるよう、小さなドームでした!
また、作ったドームに飾るガーランド(三角旗)のワークショップも同時開催。こちらは子育てお母さんたちのグループ「くじらぐも」の皆さんと実施。
お庭が広くて気持ちよくて、子供たちものびのび楽しそうでした。
地域の魅力、地域に元々あるものを、「知ってもらう」「楽しんでもらう」媒体へと変化させ、「同じ時間を共有する」つまり「体験」を通してより深く人の心に刻み付ける。2人のアーティストがそれぞれ異なる形でそれを行っていました。
アーティストだけではありません。
子育て支援団体の皆さんが、様々な形で、人に体験してもらう、感じとってもらう機会を作り出していました。とっても素敵なことだなと思いました。
まだ市民交流センターに飾ってあります!ぜひ、朝のうちに見に行ってみてください♪
朝日が射し込んでいるときがいっっちばん綺麗です。
ちなみに月曜日は休館日です。9時から開いています!
おふるの靴下とコイノボリの端切れを使った人形作り!
素材はおふるの靴下、その他の素材は自由に持ち寄りです。
ミヤタさんはコイノボリの端切れを用意し、人形作りでふんだんに使われました。
思い思いの人形たちが生まれたよ♪
そもそも、先生たちの見本が秀逸でした。
かわいさでいっぱいの人形。感性の突き抜ける人形。ミヤタと林は、どちらも見た瞬間に驚きを隠せず。
膝から崩れ落ちそうになるほど笑いました。力作です!!!!!!
皆が作った作品は、水府総合センターで展示されたよ♪
1つ1つがどれもほんとーーーにすっっってっっっきでした!!!!!!!!
これからも、たっくさん、親子が楽しめるワークショップを行っていきたいと思います。
ヒタチオオタ芸術会議(前半)開催しました!
沢山の方々にご来場いただきました。ありがとうございました!
11月8・9日には里美地区の荒蒔邸にて行われます。
11時から16時です。なるさんの作品展示を中心に、ミヤタさんのコイノボリワークショップや、林の作品展示があります。
里美カフェも同時開催です。新作満載です。
そして今回も趣向をこらした空間作りに挑んでいます。
遅くなりましたが、水府と太田を中心に10月13日〜19日に行われたヒタチオオタ芸術会議(前半)のことを書きたいと思います。
自分視点の所感です。
今回のイベントは、常陸太田アーティスト・イン・レジデンスがはじまって約1年の成果展でもあります。これまで様々な形で少しずつ関わってきた地域の方々に成果や目標を、自身の作品をお見せしながら話すことのできる貴重な機会となりました。
10月13日~19日のメイン会場は菊池さん家の空き家を利用した展覧会でした。昭和初期に建てられたこの家はもともと茅葺屋根だったそうです。屋根が変わり電気が通り増築され、家も世代も変化する中、常に支え続けた大黒柱は時間の重みと思い出の厚みを感じさせます。そんな歴史のある昔懐かしい菊池さん家に再び命を吹き込む物語は、菊池さん家の亡くなったおばあちゃんによる美しい手作業を偶然発見したところからはじまりました。
今展示では大量に作り溜められた菊池家のおばあちゃんの作品群と、地元の陶芸クラブ「陶水会」の陶器作品群、そして東京を拠点に活動する現代美術家の津田翔平による作品を展示しました。それぞれ異なる制作意図で作り出した作品群を1つの空間で、しかも民家で展示することの難しさもあり、会場構成は試行錯誤の連続でした。しかしその繰り返しの中で自然とそれぞれの物語が絡まりあい、不思議な違和感と安心感のある展示空間が生まれました。今の菊池邸に宿る息吹は、きっと今までのおばあちゃんの生活の時間、家族の時間だけではなく、私たち他人の寄せる美しいものを尊く想う気持ちや陶水会の方々の温もりある作品群が結んだ新しい物語なのだと思います。
会期の10日前から、ゲストアーティストの津田翔平さん、コーディネーターの佐藤慎一郎さんが現場に入り、ディレクターのミヤタさんと途中から加わった踊り手の東山佳永さん、そして家の改修に貢献してくださった大工の政也さんを含む5人が中心となって空間が作られていきました。民家、それももう人の住んでいない空き家を展示会場にする作業をたった10日間で、しっかりとじっくりと丁寧に向き合ってくださったことに感謝しています。
私はおばあちゃんの折った蝶々の展示と透明絵具作品の展示を行いました。おばあちゃんの蝶々を天井にくくりつける作業をしていると、おばあちゃんの想いや感覚が自分の中に降りてくるような錯覚に陥りました。その蝶々を透明絵具で模写し、ガラス面に貼付けました。他者の手作業を自分の手で丁寧に模写をするこの手作業によって、おばあちゃんの時間を追体験したような、時空を越えて何かがぴたっと結びついたような感覚をおぼえました。
私はそれ以外菊池邸の空間構成にはほとんど関わっておりませんが、この場所で制作をしたり差し入れをしたり、空間構成の現場に立ち会いながらみんなの意見に耳を傾けることができ、大変刺激的な日々となりました。
家というもの、日常というもの、生まれて死ぬということ、展示するためではない自分の楽しみとしての物作りの強さ。とても色んなことを感じました。また、自身にとって「手作業」と「アート」が近づくきっかけとなりました。陶水会の方々と交流会で話した時、彼女たちの中でも自身の身近な「手作業」や「物作り」と「アート」に重なる部分を見出していることに気付きました。何もかも、まず最初に人間の身体があり、楽しい、面白いという感覚の延長で様々な表現があります。だからこそアートは身近であり、そして理解できないものでもあるのです。「わからない」ことを楽しむ、「わからない」ことを受け入れるということが私たちにも地域の方々にも感じられる展示だったのではないかと思います。
19日には踊り手・美術家である東山佳永さんによるパフォーマンスが行われました。菊池さん家をすごろくに見立て、お客さんはさくおばあちゃんになりきって1マスごとに描かれた思い出を踏襲していくという参加型のパフォーマンスでした。ゴールは天国です。たどりついた天国のおばあちゃんに向けて、菊池さくさんの息子さんである覚さんからの「レクイエム」と題したお手紙が、東山さんによって読まれました。気付けば参加者の誰もが菊池家という家族の思い出を共有していました。
作家のかけた優しい魔法が空間を漂う、素晴らしい時間になったのではないかと思います。
私は菊池さん家にまつわる物語にはあまり関われなかったため、もう少し深く関わりたかった心残りがあります。絵画表現という形での接点を既存のカタチで想像するのではなく、「描く」行為の幅を広げて取り組むことが今後の目標です。
菊池邸での展示を終えて、地域にまつわるアート活動と都内でのアート活動には精神的にも物理的にも人間関係や自然環境の差があるんじゃないかと感じました。物事の違和感や新しい切り口を探り出して浮き彫りにするのが現代アートならば、それを自分のテリトリーから無理矢理引っ張り出すのではなく、菊池邸での葛藤のように不和や調和の混在した現実が自然と目の前に差し出される状況に在るのは、地域アートの特徴なのではないかと思いました。
私が最も力を入れたのは市民交流センターのガラス面の展示作品です。瑞竜中学校、カフェ+1、自宅、水府支所、こしらえ館でワークショップを行い、総勢約160名の方々の作品と自身の新作をあわせて展示しました。
移住してから11ヶ月間考え続けていた「地域おこし」や「地域を元気にする」という漠然とした活動内容と、それに対するアーティスト林友深としての関わり方や切り口について1つ答えを出すつもりで展示作品に取り組みました。
私が見て、感じてきた「地域を元気にすること」の1つのカタチは、これまで関わることのなかったもの同士が繋がり、そこから新しい流れを生み出すという現象です。地域によそ者が交じることで客観的な視点が生まれ、アートという切り口によって異質なもの同士が妙な調和をもって混在する状況が生まれ、そこに新しい風が吹き込んできます。そこから種は風の力で飛び、あらゆる場所で育っていきます。私は事業において、この土壌作りを手伝い、風を巻き込む力を想像する役割があると考えています。このエネルギーのうねり、流れに着目し、絵画表現で地域の方々に届けたい!それが今回のガラス面の作品「エネルギーの転回」に込めた想いです。
作品展示に向けた各地でのワークショップは「エネルギーを描く」をテーマに掲げ、それぞれの心の赴くままに制作をしていただきました。結果、非常にパワフルで、形態も見た目もバラバラな作品が大量に生まれました。それは驚くべきことであり、プレッシャーでもありました。作品群のエネルギーをどう扱うか、どう形にするかが重要なポイントとなりました。
地域の方々の大量のエネルギーをたずさえ、ぶっつけ本番でガラス面に対峙したとき、すっと手が動きました。実はワークショップの時から気付いていたことがあったのです。「エネルギーを描く」と言われてわけがわからないまま描いていくうちに、だんだん何かの形に見えてくるのです。それは空だったり、太陽だったり、植物だったり魚だったり犬だったり様々です。緑色の線がくるんと渦を巻けば植物のツルのように見え、黄色いトゲトゲした円を描けばビッグバンや光のように見えるのです。何も考えず描いたとしても、自分の好みの配色や手癖により、やはり何か形に見立てることができてしまいます。人間の想像力があればこその現象なのかもしれません。どんな抽象的な模様でも、同じような流れを持つ具象が存在するのです。そもそもどんな抽象的な絵を描いたとしても、その絵自体は物理的にこの世に存在している時点で、具象以外の何者でもありません。絵は人間の観念や視覚の矛盾点を鋭く突いてきます。
そんな経験があったため、いざガラス面に配置する際、他人の作品同士の調和や不和を楽しみながら何かの形に見立てて構成することができました。「これは龍の首のようだから、そうするとこれは龍の胴体になるな。」というように。
こうして、全く関わりのない赤の他人同士の作品が繋がって別のカタチが生まれ、違和感と調和が共存するような画面になりました。まさに自身の「地域おこし」像を体現する絵画作品ができあがりました。
美術協会10周年記念展に出展した作品や水府支所に展示した新作の絵画作品には、水府に移住してからの様々な感覚の変化が表れています。
水府に移住してから見る風景ががらりと変わりました。植物に溢れ、季節が日々移ろい、太陽の光も曇天の薄暗さも大きな空から豊かに感じ取れる環境。雨音や虫の音により、自然の静寂の饒舌さを感じるだけではなく、人間関係にも風が吹きぬけ、空気の匂いが変わっていくのを感じてきました。その空気、風の動きや、そこに体をあずけて感覚のままに踊る心、そこからさらに掻き回されて生まれる不思議なリズムやエネルギーを描きました。
18日は水府支所にて、写真家の仲田絵美さんによるワークショップ「写真について話をしよう」が行われました。
これは私が持っていった写真です。誰が持ってきた写真かは明かさずにシャッフルし、他人の写真から「撮影者は誰か」「撮影者と被写体の関係」「いつ」「どこ」「どんな状況か」などを推理して発表していきました。例えば親友が撮った写真と赤の他人が撮った写真では、被写体との距離や表情が変わりますよね。そういった距離、表情、場所などから関係性や背景を読み解いていきます。
他人の写真を読み解くことにより、写真にいかに情報が隠されているか、いかに自分が普段写真を読み解かずに瞬間的に判断しているか、そして他人と自分の認識のズレや、それぞれの視点や感覚の違いに触れることができました。
今回の参加者は皆年齢が近かったり観察眼の鋭い方が多かったせいか、あまり「ズレ」は浮き彫りにはならなかったですが、もっと異なる年齢層、異なる文化的背景の人たちが集まった時、いったいどんなズレが生まれるのかが次回の楽しみです!
本当に素晴らしいワークショップでした。仲田絵美さんの今後の活躍にも期待が高まります。
水府を中心としたイベントの前半が終わり、作家たちが帰り、満たされたまま取り残されたような感覚でした。
何かがはじまると、何かがおわる。
風が吹けば、そこに留まるもののいくつかは飛んでいってしまう。
新たな風が吹いて、季節がめぐり、また出会うのだろうと思う。
ふいに会いたいと思うのは、とても自然なことなのだ。
こんな感覚を持ちながら、まだまだ忙しい日々が続いていて、常に感覚を更新し続けて今に至ります。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
そしてみんなに、ありがとうです。似てないけどごめんね。
さ、後半も負ける気がしないぜい!
グラスデコワークショップ③ in こしらえ館(水府)
すごいいい天気!!
グラスデコワークショップ 第3回です!
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※グラスデコとは・・・
これは株式会社ヤマトさんがつくっている製品の名前です。
グラスデコは、チューブから直接、専用のシートに絵を描きます。
それが乾燥すると、半透明のシールが出来上がります。
それをガラスに貼付けると、ステンドグラス風に仕上がります。
私はこの素材を用いた作品制作を、私は4年ほど前から行っています。
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水府支所、カフェ+1と続いて3回目は水府地区の郷土文化保存伝承施設「こしらえ館」でした。
瑞竜中学校も含めると今月4回目です。
参加者の皆さんは、こしらえ館で行われている陶芸教室に通う生徒さんたちです。
皆さんの色使い、のびやかなタッチに驚かされました。
圧倒されました。写真見てください。すごいですよ。
いつも「エネルギーを描く」というと「ええ、どうしよう」「何を描けばいいのかしら」と皆さん言いますが
描き始めるとものすごいスピードで形にしてしまうんです。
皆さんまったく迷いないじゃないですか。
最初の一手は 一本線を引けばマインド全開 感覚全開。
不思議なことに、何も考えずに絵を描いていても、だんだん何かの形に見えてくるんですね。
これはお日様のようだとか、お魚のようだとか。
それも、お日様を描こうとしたら描けないようなお日様だったり、体内のエネルギーが丸出しのお魚だったりするんです。
私はこのワークショップを期に、イメージと現実の世界を区切るのをやめます。
イメージも現実の一部だということを再認識した日でした。
皆さん、さすがいつも土と向き合ってるだけあって、感覚を取り出すのがお上手です。
シートが大きいと絵も自然に大きくなりますね。
今回のワークショップを取りまとめてくださった陶芸家の根本さん。いつもこしらえ館で皆さんに教える立場ですが、今日は一緒にお絵描きです。
根本さんはなんと、もう3回目のグラスデコ。
さすがの探究心と好奇心で、色んな技法や色彩の組み合わせに挑戦していく根本さん。
ずーっと見ていて飽きない動きです。日々描き練り続けている感じの、慣れた手つきが美しい。
塗るのが大変だったのと、お茶飲み休憩で会話が盛り上がり、どんどん時間は過ぎてゆきました。
皆さん大変ごくろうさまでした。
皆さんでグラスデコを別室に移す作業中。
慎重に運ぶ姿が素敵でした。
終わったあと、グラスデコをアトリエまで運んでくださり、見学までしていってくださいました!!
そしてグラスデコの注文まで受付ました・・・
この辺りではなかなか買えないため、通販で代表して購入します( ^ ^ )b
皆さんほんとに物作りが好きなんだなあ!!!!!
9/22 グラスデコワークショップ② in カフェ+1(東一町)
集まってくださった方々、26名!!!!!!!!!
そりゃああああ絵の具もなくなりますわ♪
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※グラスデコとは・・・
これは株式会社ヤマトさんがつくっている製品の名前です。
グラスデコは、チューブから直接、専用のシートに絵を描きます。
それが乾燥すると、半透明のシールが出来上がります。
それをガラスに貼付けると、ステンドグラス風に仕上がります。
私はこの素材を用いた作品制作を、私は4年ほど前から行っています。
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次回は24日水府支所でまったりと、小さかったり細かいようなのを予定しています。9時から17時までです。よかったらぜひ。
今回は「エネルギーを描く」をテーマに。
10月13日からはじまる「ヒタチオオタ芸術会議」のための作品制作です。
出来上がった作品は私の作品と融合し、パルティホールに飾られます。
描くと自分の味が如実に表れます。
その瞬間の機嫌や調子も表れます。
周りと比較しながら自分の枠に気付き、枠から外へ踏み出そうとしたり、なかなか自分の殻を破れないなあと実感したり。
実は「楽しい」だけではなく、熱を帯びた「葛藤」が体内で繰り広げられています。
個人的に日々制作をしていく上で、皆さんと絵を描く機会や皆さんの絵を見る機会は大事です。
これからも大事にしていこうと思います。
皆さんの作品を見て、自分の絵について悩みはじめてしまいます。
これらは確実に作品だと。
アート教室開いて、みんなをアーティストとして自覚させたいと思いました。
アーティスト人生は自覚からはじまります。
そしたらアーティスト仲間が増えます。地域でもより奇抜な発想や展開が起こりそうではありませんか。
お子様たちにもテーマが伝わったようです。
素直で、雄大で、破壊と構築を同じテンションで行えるところが凄さです。
私は作ったものを壊すのが苦手なので勉強になります。
そんなお子さんの1人が描いた・・
最初はびゅーんびゅーんと何気なく描いた線から、「やっほーい」とポーズをとってる妖精に。
子供ならではのかわいさだなああああ〜〜
こういう絵、大人も描いたら楽しいですよ!
初めて参加の方でこんなエネルギッシュな方が。
迷いがなく、そして鮮やかです。
絵が、テーブルにぎっしり。
ありがとうございました。
皆さんの作品にあるエネルギーと、調和をとりたい。
そこから色んな人の気持ちをつむぎたい。
いかにしてベストな状態で融合させるか・・・ここからが勝負。アーティストの知恵をしぼります。
次のワークショップの内容が見えてきました。
また、今後もしこのように作品の一部を作ってもらう機会を作れたらやりたいことなど。
しかしグラスデコは、常陸太田の冬を越せません。
寒い寒い屋外のガラスに作品を貼ろうとしたら・・・パリパリパリ・・・・!
オフシーズンの到来は間近です。。(あったかい部屋での制作は可能ですよ!)
瑞竜中学校での講演&ワークショップをいたしました!
9月17日(水)に、瑞竜中学校で講演会をさせていただきました!!
瑞竜中学校の先生の皆様、生徒の皆様、貴重な1時限分をAIRのために割いてくださって、本当にありがとうございました!!
(※AIR・・・アーティスト・イン・レジデンスの略)
瑞竜中学校が10月に行う文化祭のテーマは「前進〜原点からの新たな一歩」。
震災以降、自分たちの暮らしている地域を大事にしようという動きが生まれ、文化祭の内容も学校内部だけでなく外側への働きかけに重点を置くように変化したのだそうです。
そこから「考えるだけでなく踏み出そう」ということでテーマが決定したと、金澤先生から伺いました。
今年の文化祭のパネルディスカッションは「地域を元気にするには」という内容で話し合うため、地域に入って活動している人に話を聞こうということになり、私たちを呼んでくださったのだそうです。
私たちもまだ走り出したばかりですが、よそから来て常陸太田市にどんな印象を持ったのか、地域を元気にする、というのは具体的にどういうことだと思っているのか、どんな取組みをしているのか、仕掛ける側の視点についてお話させていただきました。
とはいってもアートというわけのわからないモヤモヤしたものを軸に活動する私たち。
その中身はきっと言葉だけでは伝わらない、体験に勝るものはないということで、思い切ってワークショップと講演の二部構成にしました。
絵を描き始めるには時間もかかるし、描き始めると集中してのめり込むものです。15分で行うのにはとても無理があったと思います。
もっともっと描く時間がとりたかったですが、短いワークショップに素直に取り組んでくれた3年生の皆さんに感謝しています。
アートの面白さだけじゃなく、自分の発想の力、想像の可能性に気付いてほしいし、視点を切り替える柔軟性も鍛えていってほしいと思っています。
それはきっと、皆さんそれぞれの「地域との関わり方」「地域を元気にする方法」に結びついてくるだろうと思います。
アートは地域を活性化するための1つの「切り口」です。
アートは万能薬ではないし、いきなり持って来て広がるような即効性を持つものでもないし、アートだから地域が盛り上がる、というわけではないんです。アート「だから」ではなく、アート「も」 なのです。
私の切り口は「アート」なのだ、という感覚でアーティストを名乗り、制作をしたりワークショップをしたり色んな方と交流しながら、この場所が喜ぶようなこと、わくわくするようなことを考えています。
最近アーティストの宮島達男さんの発言が話題になっておりますが、アーティストは職業ではなくそれぞれが持つ性質や特性、生き方を指します。
スポーツが得意だったり英語が得意だったり、1つのことに熱中するタイプだったりコミュニケーションが好きであったり、皆さんそれぞれの特技ややりたいこと、好きなことってきっと1つはあると思います。細かく分析すれば、10こも20こもあるかもしれません。
自分を軸にした身の回りのコト、モノをいかすことが等身大で活動を「持続」してゆくヒントです。
依頼をしてくださったのは瑞竜中学校で美術を教えていらっしゃる金澤先生でした。
常陸太田アーティスト・イン・レジデンスにわざわざ声をかけてくださったことがほんとうに嬉しいです。感謝するばかりです。
小学生の頃から先生になりたいと思っていました。アーティスト活動をしながらも、「美術教育」のあり方や現場のことを常に考え意識してきました。
念願の学校・・・・ということもあり非常に緊張しましたし、反省点も沢山あります。
いい勉強になりました。貴重な中学3年生の1時限分をいただけたことは、嬉しいですし、とても光栄なことです。
これからも関わっていきたい。ここからはじまっていかなきゃ、と思いました。
わかりやすく説明できるように、そしてもっともっと沢山の人に知ってもらえるように地道にこつこつ活動を積み重ねよう。
そんな風にあらためて帯を締め直す、1日になりました。
9/16 グラスデコワークショップ① in水府支所
16日午前9時から午後5時まで水府支所でワークショップを開催していました。
噂を聞きつけた3名の方がご参加!!!ありがとうございます!!!
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※グラスデコとは・・・
これは株式会社ヤマトさんがつくっている製品の名前です。
グラスデコは、チューブから直接、専用のシートに絵を描きます。
それが乾燥すると、半透明のシールが出来上がります。
それをガラスに貼付けると、ステンドグラス風に仕上がります。
私はこの素材を用いた作品制作を、私は4年ほど前から行っています。
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のんびり自分のペースで描いていただきました。
このワークショップは10月13日から19日に行われる「ヒタチオオタ芸術会議」というアートイベントの1つとして
わたくし林友深がパルティホールのガラス面に透明絵具作品を展示することに伴って実施されております。
ワークショップで皆さんに描いていただいた絵は、10月13日から12月はじめくらいまでの間、パルティホールに展示されるのです。
地域の方々に描いてもらった素材と、自分の作品がうまく調和するようにコンセプトや作品の展開の仕方を模索しながら試験的にはじめております。
第一回目は3つのテーマを用意し、どれかを選んで描いていただきました。
その3つとは「エネルギーを描く」「植物を描く」「細胞を描く」です。
皆さんそれぞれ迷いながらも、「植物」を選んで描き始めました。
やっぱり身の回りにあって、イメージがしやすいところが人気のポイントなのでしょう。
しかし、ここにも「地域性」が出るんじゃないかと思います。
都会のど真ん中で育った私が思い浮かべる「植物」は道ばたにさいている花、街路樹、公園の植木、店頭のフラワーアレンジメントなどになりやすいと思います。
ですが、きっと常陸太田のような自然の豊かな場所で育った人は四季折々の様々な花や草を思い浮かべるんじゃないでしょうか。
想像する「植物」のイメージの土壌自体が都会とは全く異なるのは確かだと思います。
これから常陸太田が「エネルギー」ときいて色んな想像を膨らませて、すいすい絵が描けるようになっても面白いだろうな。なんて思ったり。
目に見えないもの大好き・常陸太田 というキャッチフレーズを考えてみたり。冗談ですけどね!
そんなこんなで皆さんのイメージする「植物」というのが3種類見られて良い機会でした。
初めての人はグラスデコの面白さをどんどん発見してのめり込むし、2回目の方はベテランの余裕がありました。嬉しいな。
会話と皆さんの制作を見ていたおかげで新たな展開、面白いアイデアが思いつきました!
あとはほんとに制作に励むことだ!そこが大事なことだ。
グラスデコ初体験の方の描いた「植物」
私は「エネルギー」をどう描くか模索中
今月で常陸太田市に移住してから11ヶ月目に入り、3つ目くらいの曲がり角を曲がった感覚があります。
他人の目線、中からの目線、家族への目線、友達への目線、お仕事への目線、アーティストとしての目線などなど、あらゆる視点が私の中で、私の外で交差しています。全てを一気に見ることは大変難しいですが、最近は色んな目線を1つずつ見つけ出し、味わうことによって色んな立場からものを見る力が身に付いてきた感じがしています。
とても些細なことに最近は気付きはじめていて、なるほど、ちゃんと環境の変化に適応して面白くなってゆくものなんだなあ。としみじみ感じ、ワクワクしすぎてゾワゾワしております。
グラスデコワークショップ in水府支所 のごあんない※変更有り
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開催日変更になりました。9月は16日と24日のみです!↓
9月16日・
毎日9時から17時まで水府支所の3階にて。
正面玄関が2階なので、その上の階です。真っ直ぐ中に入り、職員の方に声をかけて上ってきてください。
興味のある方は是非ふらりとお立ち寄りください。
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このワークショップで完成した皆さんの作品は、林友深の作品の一部として、10月12日より随時展開される「ヒタチオオタ芸術会議」というイベントのために展示されます。
水府支所で描いた絵は水府支所に展示されます。9月後半から少しずつワークショップを行いながら増やしていきます!
このワークショップでは小さな細胞や妖精を描きます。
細胞は目には見えないですが、肉体のあらゆる構造を作り出している小さなエネルギーです。
はたまた妖精は、目にも見えないし現実に存在しているかもわからないような存在です。
私はその妖精を、魂のエネルギーを表現する媒体として絵に描くことがあります。
細胞は体のエネルギーを、妖精は心のエネルギーを司っていると考え、その2つを組み合わせた心と体のエネルギーが融け合った絵を描こうと思います。
細胞の1つ1つが連なって、1つの命になる。その1つを、ぜひ描きにいらしてください!
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※グラスデコとは・・・
これは株式会社ヤマトさんがつくっている製品の名前です。
グラスデコは、チューブから直接、専用のシートに絵を描きます。
それが乾燥すると、半透明のシールが出来上がります。
それをガラスに貼付けると、ステンドグラス風に仕上がります。
私はこの素材を用いた作品制作を、私は4年ほど前から行っています。
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草引きは瞑想です
10月13日から始まる『常陸太田市美術協会 10 周年記念展』と同時開催の『チャリティ小作品展』に出展する作品を作っている。
(このチラシ、常陸太田の「田」に焦点を合わせるところがオツね!)
昨日と今日で3作描いたが、描き途中。
作品てなんなのか。このハートのやつなんなのか。何描くのか。なんで絵描いてるんだっけ。てなった。
そうなっちゃうと迷ってしまう。行き詰まってしまう。
一息ついて先日庭を草引きしたときの乾いた草をゴミ袋に詰める作業をはじめた。
これが1人でやると結構かかるんだな。おっきな袋、4個分になった。
やっとゴミ袋に詰め終わったところで、もう生えはじめている雑草引きにとりかかった。
まったくすごいんだ。雑草は。クローバーちゃんはさ。
根がぎゅうぎゅうにひしめき合って地面にへばりついてる。
なんというネットワークだ。
これは刈り払い機では刈り取れない。手作業でしか摘めない。
草引きをしている時、人は無言になる。
絵を描いているときみたい。
一心に地面と向き合う。
草引き、それは瞑想だ。
根が残るとまた生えてきてしまう。
頑固に強く絡み合いながら張り巡らされる根をいかに綺麗に根の先まで摘み取ることができるか。
この作業には知恵と対話が必要なのだ。
心が鎮まり、思考は深まり、肉体が日常と切り離されていく。
そんなとき心を乱すのが蚊だ。
せっかく神経を集中して瞑想に入っているのに、すかさず邪魔をしてくる。
さながら煩悩である。
かゆい、うるさい、不快な音。ぷうーん。ぷうーん。
しつこくつきまとう煩悩に効果抜群なのは蚊取り線香である。
お香をまとって煩悩を退け、ひたすら瞑想に励む。
これが草引きである。
草引きをしているとき、ほんとに色んなことを考えた。
大事な時間だね。
アートとか絵を描くとか。
作るというのは原始の記憶ではないかと思った。
だって今は家も家具も器も作らず買える。
私は庭を持って初めて草引きを体験したみたいに、マンションの人には草引きは縁遠い。
草引かないから草引きによる瞑想や気付きは体験できない。
そんな感じで沢山の「手仕事」が遠ざかっている。
それは「瞑想」の時間が遠ざかっているってことでもある。
時間に追われて仕事中心に生きなきゃいけないから、離れていく手作業。
その中の1つが「作る」ことじゃないかなと思う。
絵を描くこと、それは当たり前であるべきなのかもしれない。
絵画を中心に生活しないといけないと思っている。
私はとにかく絵を描きまくるためにここにいるのだ。
要するに、それを許される環境なのだ。
全てを絵で表現し、絵で共有し、絵で対話を試みてみよう。
それが私だけの絵画表現になっていくんじゃないかと考える。
私なりのアーティスト・イン・レジデンスにしたい。
アイデア、打ち合わせ、全部絵になってしまうのだ。
ああ。絵が迷いまくっている。辛いぜ。
自我を否定するのも肯定するのも違うんだ。
描いている時は自我にとらわれてちゃ不自由なんだ。
なんで描くんだ。どうやって描くんだ。
人と話すと、実は整ったりする。
見えてきたりする。
私とはなんなのか、私の口が勝手に喋り出すと思う。
何を描きたいのだ。
常陸太田を題材にした絵本を制作中です
私は今、元地域おこし協力隊の『ルリエ』のメンバーの1人、笹川さんとともに常陸太田市を題材にした絵本制作をしています。
この絵本はちびたクレヨンが色を探しに常陸太田をめぐってゆく物語です。
常陸太田の様々な季節、風景、特産品、人や生活が登場します。
ロケハンも一年かけながら行っています。
作品の詳細はまだ非公開!ですが、描きはじめはこんな感じでした。
全然わからないですね。
でも、大きいということはわかると思います。
そしてライフワークとして近所の風景を描いたり、落書きをしたり、そういうものも少しずつ増えてきました。
これは水府の山と田んぼです。
犬の散歩なども小さく描きこんであります。
自然に囲まれた中で暮らしていると、今までは象徴的なモチーフとして登場していた山が、目の前に広がっている日常の風景として絵に表れてきます。
花、虫、空、いろんなワンダーランドが、これまでより一層リアルに感じられる環境にとても感謝しています。